幼い頃の朱椿は、極度の臆病者だった。緊張すると、無意識にレッサーパンダに化けてしまう。その姿は周りの者を和ませた。兄・朱棣や朱橚からは、よく可愛がられていた。
Character · 永楽王朝
蜀王 · Zhu Chun
| 名前 | 朱椿(しゅちん)/ 蜀王 / 椿 |
|---|---|
| 身分 | 朱元璋の第十一子・初代蜀王 |
| 母親 | 郭惠妃 |
| 同母弟 | 代王朱桂、谷王朱橞 |
| 王妃 | 藍玉の娘 |
| 本質 | 臆病で優しい、パンダに好かれる男 |
彼の周りには、なぜかいつもパンダがいる。 飼っているわけではない。パンダが勝手についてくるのだ。
幼い頃の朱椿は、極度の臆病者だった。緊張すると、無意識にレッサーパンダに化けてしまう。その姿は周りの者を和ませた。兄・朱棣や朱橚からは、よく可愛がられていた。
成長するにつれて、その力は自然と消えた。大人になった今では、もうレッサーパンダには化けない。
幼い頃のレッサーパンダの面影は消えたが、その代わりに不思議な力が備わった。蜀のパンダたちが、勝手に彼についてくるのだ。飼っているわけではない。気がつくと後ろにパンダがいる。
朱椿の正妃は藍玉の娘だ。彼女は朱橚(周王)の異父妹でもある——藍玉が実父のため。朱橚を「お兄様」と呼ぶ。
藍玉の娘と朱橚はお互いに「父が同じ」だと知りながら、それを決して口に出さない。開き直って「お兄様」と呼ぶことで、逆に兄妹を演じている。
蜀での朱椿の暮らしは、まさにチビ朱棣の夢そのものだ。
チビ朱棣の夢はただ一つ:「蜀王になって、誰にも見つからず、晴耕雨読、ひっそり老いて死ぬ」
その夢は、チビ朱棣自身は叶えられなかった。しかし——朱椿が、そっくりそのまま叶えた。蜀の地で静かに暮らし、晴耕雨読の日々。そこに、パンダたちが勝手にやってくる。
それが彼の誇りであり、同時に、少しだけ哀しい。
永楽帝の死の床に集う面々の中に、朱椿もいる。その後ろには藍玉の娘と息子たち、そして——パンダが一匹、のっそりと座っている。
張貴妃が「にゃ」と鳴く横で、パンダも「のっそり」と座っている。
| 幼少期 | 臆病で、レッサーパンダに化ける |
|---|---|
| 成人後 | パンダが勝手についてくる |
| 飼育 | していない(野生のパンダが慕って来る) |
| 王妃 | 藍玉の娘 |
| 王妃と朱橚 | 異父兄妹として「お兄様」と呼ぶ |
| 蜀での暮らし | 晴耕雨読、ひっそりと |
| チビ朱棣の夢 | そっくりそのまま叶えた |
| 第一話 | パンダ連れで登場、兄の死を悼む |
「朱椿はな、この作品で一番『癒やし』の存在だ。」
「幼い頃はレッサーパンダに化けて、大人になったら、パンダが勝手についてくる。」
「彼は何もしていない。ただ、そこにいるだけで、生き物が集まってくる。」
「そして——チビ朱棣ちゃんの夢を、そっくりそのまま叶えた男だ。蜀で、静かに、パンダと暮らす。誰にも見つからず、ひっそりと。」
「それが、あの子の夢だったんだ。」
「……ま、そんな話は、歴史の表には出てこないけどな。」