Character · 永楽王朝
Chen Youliang
……ああ、そうだよ
俺、お前がいないとダメなんだ……
| 本名 | 陳友諒(ちんゆうりょう) |
|---|---|
| 生没年 | 1320年 — 1363年 |
| 出身 | 湖北沔陽の漁師の家 |
| 身分 | 元末群雄・漢の皇帝(自称)・朱元璋の最大の敵 |
| 体格 | 181cm · 85kg · 燕王と瓜二つ(ただし無表情に近い) |
| 兵力 | 最盛期60万(朱元璋の約3倍) |
| 最期 | 鄱陽湖の戦いにて戦死(1363年) |
| 関係者 | 馬皇后、朱元璋、藍玉、朱棣(実子・本人は知らない) |
成り上がりの経緯
湖北沔陽の漁師の家に生まれ、若い頃は元朝の地方役人(獄吏)をしていた。 元末の混乱の中で紅巾軍に加わり、上司の倪文俊を討って軍を掌握。 さらに主君・天完皇帝の徐寿輝を除き、1360年に自ら皇帝を名乗った。 「性雄猜、好以権術驭下」と評された——猜疑心が強く、権術で部下を動かす人物だった。
1363年
60万の大軍を率いて鄱陽湖で朱元璋と決戦。当初優勢だったが、火攻め策で形勢が逆転した。 八月二十六日、突囲戦の最中に流れ矢に当たり戦死。享年44歳。
史実のイメージを引き継ぎ、凶悪・残虐・野心家として描かれる。 部下を食い物にし、猜疑心が強い。それが表の顔だ。
馬皇后の前では様子が変わる。荒く扱っておきながら顔色を伺って萎縮し、 本音を見抜かれると開き直って甘える。「寂しいんでしょう?」と言われると仮面が崩れ、 「ああ、そうだよ…」と彼女にもたれ掛かる。
容姿は朱棣(燕王)と瓜二つだが、表情がほぼない。 朱棣が実子であることは、本人には生涯知られない。
馬皇后は明の策略で友諒の傍に送られた。彼の前妻(色目人)に酷似していたからだ。 しかし馬皇后自身は、その真意をまったく知らされていなかった。 自分がスパイであることも、監視されていることも知らないまま、ただ彼の前に立った。
馬皇后
あの人は、私を支配した。
でも、私もあの人を支配していた。
表面上は友諒が支配する関係に見えるが、馬皇后は「心を支配していたのは自分だった」と振り返る。 まるで動物みたいな日々だったと彼女は語る。「でも、それが、生きてるってことだった」と。
ある日、友諒は馬皇后に言った。
しかしその瞬間は長くは続かなかった。 監視していた者たちは確信した——「骨抜きにされた友諒は敵ではない」と。 馬皇后は連れ戻され、友諒は戦場に残された。
1363年・鄱陽湖
鄱陽湖の戦場で藍玉と対峙する。藍玉が決定的な一撃を加えようとしたその時、 妖刀・備中青江が自らの意思で動き、藍玉を守るように刀身が震えた。 刀から女性の悲鳴のような叫びが藍玉の脳内に響く。藍玉単独で勝ち目はない。
決着
明の軍師が馬皇后を陳友諒の前に投じた。 藍玉の刃はすでに止まらない。 友諒は一瞬だけ微笑み、彼女の前に自らの体を差し出した。 刃は深く彼を貫き、即死した。 目を見開いたまま。 馬皇后はその場に立ち尽くしていた。
馬皇后は最初から明のスパイとして友諒の傍に送られた。その真意を知らないまま。 二人の日々はずっと監視されていた。 友諒が「漁師に戻る」と言った瞬間、監視していた者たちは彼の価値の消滅を確認した。 馬皇后が連れ戻されたのは、勝機を見出したからだ。
彼女は最後まで、その真実を知らない。
天下より一人の女を選んだ。
その瞬間、監視していた者たちは彼を見限った。
彼女は最後まで、自分が引き金だったことを知らない。
友諒は目を見開いたまま死んだ。
何かを言いかけたまま⋯
Chen Youliang · 湖広の覇王
── 幼き日の面影 ──
⚔ チビ友諒ちゃん —⚔
朱棣は彼に関して父の敵だった人と死ぬまで真実を知らず思っている。